酒とつまみと日本海 vol.2

【山口県下関•その二】
前回魚の店でフグヒレ酒を飲み、海鮮丼でお腹いっぱいになりつつも、二軒目行きました。

下関駅前の三枡。
ものすごい入りにくい門構え。
この奥にある古びたガラス扉を開けると、場末感たっぷりの薄暗い階段が上に伸び、右横にさらに寂れた磨りガラスの扉があります。ここを開ける勇気たるや…。

中は案外広く、カウンター式のテーブルと小上がり。おばあちゃんと孫?らしき人がキビキビと働いています。

山口市のお酒、山頭火とめんぼせごし(めんぼはカワハギ。せごしとは骨ごと削いだもの)を注文。骨のコリコリと身のふっくらの対比が面白い食感です。山口ではこういう食べ方をするようで、あじせごし、ふくせごしなどいろんなせごしがあるようです。

フグの唐揚げも食べました。ボリューミー!身がふかふかしています。モウオナカニハイラナイ…

お店のおばあちゃんとお兄さんが代わる代わる話しかけてくれ、ほっこりと居心地がいいです。近くで飲んでたおじさんも混ざってきた。楽しい。勇気を出して入って良かった。帰るときはおばあちゃんが暖簾のところまで出てきて、ずっと見送ってくれました。ああ、なんて素敵な店。このおばあちゃんに会いに、またこの店に行きたい。

写真•文 江澤香織


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