アバウト日本海|07.山形

日本海地域をGRAYSKY的視点で、ざっくりアバウトにお伝えする「アバウト日本海」

7回目は、山形県のご紹介です。



山形県の人口は、1,054,729人(2021年10月1日現在「都道府県 市区町村」サイト調べ)




山形鋳物

山形鋳物とは、山形市周辺で作られている金工品です。鉄器でありながら、薄手で表面のキメが細かいことが特徴です。湯釜や鉄瓶が有名ですが、現在のライフスタイルに合う、洗練されたデザインのポットやケトルなども作られています。


天童将棋駒

天童将棋駒は天童市、山形市、村山市で作られている将棋駒です。天然の漆を用いた黒く輝く躍動感ある文字が特徴で、今では天童の将棋駒生産量は、国内の将棋駒生産量の多くを占めています。


山形こけし

山形には蔵王系・山形系・肘折系の3系統の伝統こけしが存在し、模様や形状などそれぞれ少しずつ特徴が異なります。



玉こんにゃく

丸い形のこんにゃくを醤油で煮て串に刺し、からしを塗って食べます。ファストフード感覚で食べることが多く、観光地やイベントなどで販売されています。


さくらんぼ

山形県は日本全体の約4分の3程度のさくらんぼの生産をしており、日本一のさくらんぼの産地となっています。有名な「佐藤錦」は東根市の佐藤栄助氏によって品種改良された品種です。


芋煮

言わずと知れた山形県民のソウルフード。地元では「芋煮会」の名で親しまれていて、河原などに大勢で集まって食べます。材料は里芋、こんにゃく、長ネギ、牛肉などですが、地域によってしょうゆ味だったり、味噌味だったりと、味が異なります。



おしん

山形の貧しい農家に生まれた少女・おしんが、明治・大正・昭和の激動の時代を背景に、さまざまな辛酸をなめながら女の生き方、家族のありようを模索しつつ必死に生きる姿を描いた作品。平均視聴率は52.6%、最高視聴率はなんと62%の、言わずと知れた国民的人気ドラマ。海外での放送も大きな反響を呼び、エジプトでは放送中に起きた停電のため市民が猛抗議をしたこともあるとか。おしんの生家は現在鶴岡市の庄内映画村にて移築復元されています。


おくりびと

チェロ奏者としての夢を諦め、故郷の山形に戻り、ひょんなことから納棺師として働くことになった主人公が、さまざまな「死」と出会う中で成長していく姿を描いた作品。国内外で高い評価を受け、日本映画として初めてアカデミー賞外国語映画賞を受賞。


スウィングガールズ

山形の高校に通うやる気のない女子高生たちが、なりゆきで始めたスウィング・ジャズの魅力に惹きつけられ、紆余曲折ありながら奮闘し成長していく青春音楽コメディ。映画は大ヒットし、楽器店の管楽器の売り上げが伸びるという現象まで起こしました。ちなみに、メインキャストたちは吹き替えなしで楽器を演奏しています。


はじめて山形を訪れたのは、山の文化や植生を学び、その土地の木を使った

ものづくりを体験するツアー「YAMAMORI TRAVEL」への参加でした。


東根市の駅前に、さくらんぼがたわわと実る木があって、なんともキッチュな可愛さに感動したのを覚えています。

いろいろな木に触れ、地元の方々といっしょに学びながらの森歩き、端材でスプーンを作るワークショップ、蔵でいただいた美味しい郷土料理と地酒、どれも貴重な体験でした。

北前船ゆかりの地、鶴岡や赤湯温泉も訪れてみたいです。


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文:塚原奈緒/山本加容 絵:塚原奈緒